ニュースリリース
旭タンカー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 春山茂一)は、当社が運航するタンカー船「Sunny Orion」で、廃食油を重油に混合したバイオ燃料を用いた運航に成功しました。
<バイオ燃料での運航に成功した「Sunny Orion」>
今回、使用したバイオ燃料(B24)は低硫黄重油(VLSFO)にISCC Standard(*)の認証を受けたバイオ燃料の一種で、廃食油および再生可能な油資源を由来とする脂肪酸メチルエステル(FAME)を24%混合した燃料です。バイオ燃料を用いた運航は当社初の取組みとなります。「Sunny Orion」は主機関等に不具合が起きることなく、約2週間かけて補油した燃料を消費しました。なお、今回のバイオ燃料の使用により、従来使用しているVLSFO対比で約15-20%程度のCO₂を削減できる見込みです。
バイオ燃料は、従来の船舶用燃料と性質が類似しているため、船の主機関等の仕様を変えずに使用することができる有効な代替燃料の一つとされています。特に当社が保有するSmall Range やMedium Rangeといった小・中規模サイズのタンカーのようにスペースが限られる船舶にとって、二酸化炭素削減に向けた有効な手段となり得ます。
当社は今後もこのような取り組みを通して、海運業界の低炭素化・脱炭素化など様々な課題に取り組み、サステナブルな海運業を実現します。
(*) International Sustainability & Carbon Certification(国際持続可能性カーボン認証):世界初のバイオマス、バイオエネルギーの認証制度。廃棄物原料の生成から加工、輸送、最終製品輸送までのサプライチェーン全体への認証が必要とされる。
<補油概要>
サプライヤー | 丸紅株式会社 |
補油地 | シンガポール |
油種 | B24 VLSFO |
数量 | 237 mt |
<問い合せ先>
旭タンカー株式会社 海外事業部 営業・運航チーム(E-mail: cm-ope@asahi-t.co.jp)