ニュースリリース
2023/01/18ニュース
ハイブリッド電気推進貨物船進水式について
旭タンカー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 春山茂一)は、本田重工業株式会社佐伯工場(本社:東京都千代田区、工場:大分県佐伯市、代表取締役社長 増田尚昭)にて本日、ハイブリッド電気推進貨物船(本田重工業株式会社第1137番船)の進水式を執り行いました。
本船は、株式会社e5ラボ(本社:東京都千代田区、代表取締役COO中野道彦)が企画した標準ハブリッド電気推進船“ROBOSHIP”デザインの貨物船であり、化石燃料を必要とする従来のディーゼル主機を持たず、大容量蓄電池と発電機とのハイブリッドで推進モーターを駆動し、ツインスケグ船型の採用により推進馬力を従来船より20%削減したことで、航行中のCO2排出を削減するとともに、荷役、離着桟、入出港など港湾でのオペレーション時におけるCO2フリーな航行を実現します。
本船は、2023年4月の完成・引き渡しを予定しており、就航後は主に木質バイオマス燃料の海上輸送業務に従事します。
<進水式の様子>
<主要目>
(1)寸法 | 全長71.89m / 全幅 12.00m / 型深さ6.91m |
(2)船級 | ClassNK 日本海事協会 |
(3)主要積載貨物 | 木質バイオ燃料チップ |
(4)総トン数 | 約496トン |
(5)速力 | 約11.8ノット |
(6)貨物艙容積 | 2,460m3(グレーン) |
(7)推進装置 | 360kw x 2基 |
(8)バッテリー容量 | 440kwh |
<特徴>
(1) 環境負荷低減 | 大容量蓄電池と発電機とのハイブリッドで推進モーターを駆動し、停泊中のゼロエミッションを達成できる船舶です。 |
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(2)労働環境の改善 | 騒音・振動の低減による船内快適性向上、高度な経験と知識を持つ技術者による煩雑なディーゼル主機メンテナンスの削減、操船性向上による離着桟オペレーション負荷低減などのメリットもあり、船員の作業負荷低減を実現します。 |
当社は電気推進船などの先進船舶の開発・導入を通して内航海運の喫緊の課題である乗組員の労務環境改善と地球環境保全に取り組みサステイナブルな海運業を実現します。そして、更なる安全、且つ良質な輸送サービスを提供することによって我が国の社会・経済に貢献していきます。
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