※掲載内容は取材当時のものとなります。

サステナビリティチーム
発足のきっかけ

Tさん 経営企画・環境サステナビリティ推進チームは2022年6月に発足しました。当社は世界初のEV(電気推進)タンカーの運航を開始し、地球環境に配慮した取り組みを行っている一方、現中期経営計画においてはESG(環境・社会・企業統治)に関するコミットメントを行っておらず、社内外に向けての発信も手付かずの状態でした。そのため、今後、当社が存続し、社会に選ばれ続ける企業として在り続けるためには、環境・サステナビリティ経営を推進し、当社グループ役職員一人ひとりが環境問題、社会問題について意識して、積極的に取り組んでいくことが不可欠という思いが、このチーム発足へとつながりました。

Nさん 私たちチームが主体となり、環境サステナビリティへの取り組みなどを推進するための原動力となって会社全体を動かしていくこと。それがこのチームの目的や存在意義ですね。

Oさん お客様からの関心が高い環境やサステナビリティへの対応はもちろんですが、従業員が働きやすい環境づくりやガバナンス強化など、ESGの3つの観点から取り組みをさらに強化していくことも重要です。

Wさん エネルギー輸送を通じて社会に貢献するという経済的価値、そしてESG活動を通じて社会に貢献するという社会的価値。この2つの価値の追求や発展が今後このチームに求められると思っています。

海運業界とサステナビリティ

Tさん 環境・サステナビリティの観点から考えると、やはり重油を燃料とする船舶が排出する二酸化炭素の問題ですね。これをいかに削減することができるか、いわゆる脱炭素化への取り組みがこの業界の一番大きな課題としてあげられます。

Oさん 海運業界全体での二酸化炭素排出量は、世界全体の排出量の約2.5%。これはドイツ1国分の総排出量とほぼ同じ排出量になります。ですから水素やアンモニア、LNG(液化天然ガス)など新しいエネルギーへの転換がこれから重要になります。

Nさん それと乗組員の不足もあげられます。少子高齢化で若手の乗組員が徐々に少なくなり、ベテラン乗組員から仕事のノウハウが、なかなか継承できない状況となっています。

Wさん そうですね。乗組員不足の他にも長時間労働対策やエネルギーなどの危険物の安全輸送に対する取り組みが、これからますます必要になってくると思います。

チーム発足後、
社内外の変化は?

Nさん まだ準備期間の段階で、具体的な変化はこれからですね。現在、当社の事業活動を行う上で排出している二酸化炭素の量など、さまざまなデータを入手しているところです。

Tさん 当然チーム発足以前にも環境への取り組みやサステナビリティ推進に付随する取り組みを行っていましたので、こういった情報も含めて発信する準備をしている段階です。

Oさん 社内にも積極的に発信していきたいと考えていまして、毎月月末に行っている社内勉強会であるアサラボ(旭タンカーLaboratoryの略)で、チームの活動報告や情報収集をしています。

Wさん とにかくいろいろなチャネルで今後情報を社内外に発信していくことが大事だと思います。

サステナビリティへの
取り組み事例

Tさん 冒頭でも申し上げましたが、当社では現在2隻のEVタンカーと1隻のハイブリッドEV貨物船を所有し、その保有・運航業務を行っています。また、クリーンエネルギーの周辺事業としては、洋上の風力発電施設に作業員を輸送するアクセス船(Crew Transfer Vessel = CTV)への船員配乗・管理業務を行うほか、液化水素運搬船の配乗支援の事業を行っております。さらに、ブルーカーボン・クレジットの創出と、瀬戸内の島嶼部の活性化に向け、当社全額出資の「うみのまちづくり株式会社」を新たに設立し、藻場の育成や再生、町おこし事業などの取り組みを行っています。

Nさん そのほかにも船舶の動静や1日の予定など毎日FAXで送受信していたものをメール等に替え、紙の使用量がかなり減りました。在宅勤務や、業務効率化にもつながりますので、まさに一石二鳥の取り組みだと思っています。

Tさん 職場環境改善の取り組みでいえば、当社は2018年からFun to Work活動を行っていますね。これは、組織強化を目的として、従業員が働きやすく皆が積極的に仕事を行えるような環境を作るための活動です。

Nさん Fun to Work活動は今年(2022年度)が2回目となります。1回目は全社的に「自己変革宣言」をテーマに掲げ、自分のなりたい姿を思い浮かべながら仕事に取り組める組織づくりをめざしました。2回目の今年は「コミュニケーションの活発化」をテーマに、各チームリーダーの横のつながり、チーム内での縦のつながりの強化を図りました。

今後のサステナビリティ
活動について

Tさん 今後はどういった重点テーマで課題に取り組んでいくか、当社の定量の目標となるKPIの設定をし、社内外に発信していく作業を進めていきます。

Oさん そうですね。マテリアリティやESGデータや方針、働きやすさや多様性の追求など社内の環境整備も含めてホームページなどで公開し、お客様からのご要望に応えていきたいですね。

持続可能な社会、
そして会社の未来に向けて

Wさん 当社は2050年に100周年を迎えます。それに向かって長期的な目標を作っていきたいですね。2050年の世界の潮流や、お客様から求められるニーズの変化を踏まえて、それに応えられる会社にしていきたいと思います。

Oさん さまざまな価値観を持った人が安心して働ける、従業員に一番やさしい会社を築きたいですね。日本は2050年までにカーボンニュートラル化を掲げていますが、新エネルギーへの対応など、時代の流れに沿ったチャレンジができる会社をめざします。

Nさん 現在当社は、おもに化石燃料を輸送する事業を行っていますので、新エネルギーを含めた新しい事業の立ち上げ等を視野に入れていきたいと思います。あとは従業員一人ひとりが前向きに仕事に取り込めるような会社づくりを、このチームが主体となって取り組んでいきたいですね。

Tさん ホームページにも掲載されているように「未来の海にこたえを出す会社」、まさにこれだと思っています。未来に向かってさまざま社会課題にも取り組み、社内外問わず皆が幸せになるような会社にするために、これからも挑戦し続けていきます。

就活生へのメッセージ!

Tさん なんでも好奇心を持って取り組める方と働いてみたいですね。今の就活生はコロナ禍で大変な学生生活を過ごされていますが、そこは決して悲観しないで、新しい社会人生活を私たちと一緒に送っていただくことができればと思います。

Nさん 当社は若手にもいろいろな仕事を任せる社風があります。もちろん先輩社員もサポートしますので、安心してやりがいのある仕事が行えるかなと思っています。色々な業務に前向きにチャレンジしてくれるような人と一緒に働きたいですね。

Oさん 何ごとにも興味を持って挑戦してくれる方に入社してほしいですね。当社は海運業界では珍しく、内航事業と外航事業のどちらも行う会社ですので、他社にはない経験ができると思っています。

Wさん 入社後はいろいろなことを経験すると思いますので、その経験を吸収して発展させていくためにも、素直な気持ちと心を持った方に入社していただきたいですね。

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